*** 教 育 相 談 室 ***

 私は障害児を持つ母親です。実は同じ団地に住む小学生3年生から4年生子供4人に大人の障害者と障害児をからかって楽しんでいました。そしてその子供は大人の障害者に向かって「化け物、怪物」を言って笑っていました。その子供は私の子供に向かって可笑しいと笑っていました。私は怒りが込み上げて来て怒鳴りつけました。でもその子供たちは平然としていました。
もちろん、子供達が通っている学校に直ぐに連絡をしました。そしてその親の所にも行きましたがその親は障害者そして障害児にかかわりたくはないと言っていました。
私はその場で怒りが込み上げて来ました。私は五体満足で生まれて来た子供達は幸せなのにそれをまるで当たり前の様に思っているのが何とも言えません。それよりも障害を持って生まれて来た子供達の方がまるで天使の様に感じています。そして誇りを持って育てる事が出来ます。
今の子供たちは思いやりがないと感じています


福田 様

メールありがとうございました。
 大切なお子さんが、同じ団地の子ども達やその親から受けた差別行為は、あなたにとっては勿論のこと誰が考えても許すことのできない卑劣な行為です。その悔しさは、腹わたが煮え繰り返るような悔しさと思います。
話は変わりますが、今の世の中は、物質的な豊かさと引き換えに、心の豊かさを失ってしまいました。そんな中で育つ子ども達もいくら学校で道徳を教えても、家庭に帰ればその親達が不道徳な言動をしていたのでは、何にもなりません。もちろん立派なおとうさんやおかあさんもたくさんいます。しかし、自分さえよければ人なんかどうでもかまわない、という人間があまりにも多すぎますね。また、お金のためならなにをやってもかまわないという事件が多発しているのも今の日本の国て゛す。障害児者に対する思いやりのこころも、こういう国ではなかなか育たないのが現状です。学校教育でも、この思いやりの心を育てるような取り組みがかなり以前から行われてきましたが、なかなかうまくいかないのが実態です。あなたのお子さんが受けた許しがたい差別行為をもっともっと世の大人たちに声を大にして訴えて行くことが重要な気がします。
さて、メールを読ませて頂いて、あなたは、とてもしっかりしたお母さんと思いました。お子さんが受けた許しがたい行為に対して、決して泣き寝入りせずに毅然として、立ち向かって行く強さは、まさに 母は強しという感じがしました。これからも、大切なお子さんのために、ひるむことなく強いお母さんでいてやってください。それでは今回はこのへんで。

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