絶対評価   通知表はこうしてつけられる その2

楽しい夏休みがやってきた。子どもたちにとっては、最もうきうきするときでもある。
ところで、今年度から通知表のつけ方が大きく変わったことをご存知ですか。
といいますのは、今までは 相対評価といって5段階で一定の比率で成績がつけられましたのでその結果に親子で一喜一憂したものでした。
しかし、今年から通知表のつけ方が大きく変わり、相対評価から絶対評価に変わりました。
今までの相対評価は、5段階評価または3段階評価によって成績がつけられましたので、他の人との比較ができました。たとえば、40人の学級で5がつけられる人数は、4人程度でしたから、国語に5がつけば国語ではクラスで上位4人以内に入っていることを意味しました。
いうまでもなく 相対評価では、そのクラスでの個人の位置がおおよそわかりましたが 絶対評価ではそれがまったくわからなくなります。

絶対評価というのは、新聞やテレビでご存知のとおり学習内容をどの程度習得したかについて、ABCでつけられます。
したがって、すべての教科に A がついていれば、すべての教科についてその目標を達成したということになります。逆に C がついていればその教科についての習得が不十分ということになります。

ですから、教師は小学校の場合、自分のクラスの児童がすべてAがつくように指導することが要求されます。また、中学校では主として教師が担当する教科について生徒全員がAになるようにがんばらなくてはなりません。
ですから、児童や生徒にとってはたいへんよい評価の方法といえます。

しかし、この絶対評価には、大きな欠点もあります。この点について次回で考えてみまたいと思います。

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