学級崩壊

学級崩壊という言葉を聞くと、中学校勤務の長かった私がはじめて小学校に転勤したときその学級経営にたいへんてこずった事を思い出します。
中学校三年生の担任から、一気に小学校三年生の担任になったのですから本当に戸惑いました。
なにしろ私よりも大きな生徒を相手にしていたのが 急に小さな相手になったので踏み潰してしまいそうな感じでした。
授業にしても、おしゃべりや出歩きに大変困りました。両隣のクラスではちゃんと静かに授業しているのにどうして私のクラスではそれが出来ないのかほんとうに悩みました。
ベテランの先生の授業を見せていただいたり、静かに話を聞かせるテクニックを毎日のように教わりなんとか静かに授業ができるようになったのは転勤後しばらくたってからでした。
たしかに、小学生のような児童に一時間の間じっと静かに話を聞かせることは大変技術を必要としますが、そこが教師としての技量となるわけです。
ところが今では小学生のような児童だけでなく、高校生でも授業中の出歩きや私語が当たり前になっているのですから、本当に困ったものです。
さて、学級崩壊が問題化してからずいぶん経ちますが、最近では小学校のベテランの先生の受け持つクラスでも、おしゃべり、出歩きをはじめ授業にならないようなこどもの行動が問題になっています。

つい最近のニュースで、文部科学省がこの問題について「学級崩壊の原因は、幼稚園の時の集団指導が徹底していないため」として、幼稚園での集団指導のあり方について考えて行くことを明らかにしましたしかし私はこの文部科学省の考えは、まったく今の子供達の実態を知らない馬鹿げた考えだと思います。
こんなことで、学級崩壊が無くなると考えている文部科学省のお役人にまったく腹が立ちます。
私は、このページを通して以前にも言及しましたが、学級崩壊の原因はもっと違うところにあるのです。
全国の小学生や中学生をもつお父さんやお母さん、こんな文部科学省のやり方では、いつになっても日本の教育はよくならないことを知ってほしいと思います。
私はべつに文部科学省にうらみを持っているわけではありませんが、文部科学省は、こども達の教育について、全責任を負っているお役所ですから、ここがしっかりしない限り日本の子供達は本当に不幸だと思っています。

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