《いじめ》について考える  その4  ( 前回のつづき)

B どんないじめを受けているかよく聞く。
こどもが学校でいじめをうけていることを訴えて来たらその内容をよく聞いてや  ることが大切です。ここで気をつけたいことは、親(とくに母親)はわが子の訴  えをそのまま事実として聞きがちですが、あくまでも第三者の立場になって冷静  に聞いてやりたいものです。

C なぜいじめられたのかいっしょに考えてみる。
いじめられた原因を、親子でいっしょに考えることも大切なことです。そうする  ことによって子供自身がいじめられる理由を知り、さらにいじめられないように  するにはどうしたらよいか親子で考えることも大切です。

D 学級担任に相談してみる。
いじめについて最もよく知っているのは学級担任です。ですから学級担任とよく 話し合うことをお勧めします。 要は親と教師が協力しながら問題を解決するよう  にしたいものです。
 ただし、ここで気をつけたいことは、ぜったいに 感情的にならないことです。  親の立場になると、ついわが子可愛さから、いじめた相手や担任を責め勝ちになる ものですが、そういう態度は好ましいことではありません。

E いじめっ子と友達になる。
一見矛盾しているようですが、私の経験では、いじめっ子といじめられっ子を一  つのグループにして、いろいろな作業や学習をさせることによって、おたがいの  よさに気づかせ、両者の関係を改善させてみたことがありました。もちろん両方  の親にも協力していただき、放課後も意図的に二人を遊ばせるようにしたり学校  での二人の行動に十分気をくばりながら注意深く観察するという努力も必要でし  た。小学生くらいまでは、こういうやり方も効果があったように思います。

以上主として小学校での私のいじめ対策の一部をご紹介させていただきましたが
今、学校でおきているいじめが、こんな簡単なやり方で解決するなどとは決して
思ってはおりません。
  ましてや現在いじめにあっている生徒さんやその保護者の方たちにとっては本当 に つらい毎日が続いていることと思いますが、大事なことは、一人で悩まないで 学校をはじめ、いろいろな機関(いじめ110番など)に相談してみることではな いでしょうか。もしそれができなければ自分を一番わかってくれる人(友達、先生
親など)を探して味方になってもらうことも一つの方法ではないかと思います。

『お礼』 多くの皆様からの励ましのメールに感謝申し上げます。

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