過保護について考える その2   過保護が子供にもたらすもの?

前回は、保護者の皆さんの過保護度について自己採点していただきました。
もちろん、この場合点数が高ければ高いほど、過保護なお母さんということになるわけです。
さて、私が担任した子供さんのなかから、特に過保護度の高いと思われるお母さんが、「お子さんに対して発する共通した言葉」をまとめてみました。

@ はやく起きなさい。
A さっさと食べなさい。
B はやくお着替えしなさい。
C 時間表調べた?
D 忘れ物はない?
E はやく行かないと学校に遅れますよ。
F はやく宿題やりなさい。
G テレビばかり見ていてはいけません。
H ファミコンばかりやっていてはいけません。
I はやく寝なさい。

過保護度の高いお母さんに共通した特徴として「はやく〜しなさい」という言葉をかなり多く発していることです。つまり、知らず知らずのうちに過干渉な母親になってしまっているのです。

このようなお母さんに育てられた子供さんは学校内ではどんな生活をしているか、
一般的な特徴をあげてみると、

@ 授業中の手わるさが多い。
A 教師の話をよく聞かない。
B 学習への取りかかりがおそい。
C 給食の時間、食べるのがおそい。
D 動作が遅いため、まわりに迷惑をかけることが多い。
E 注意力に欠ける。
F 掃除などはあまりやりたがらない。
G 飽きやすい。
I 授業中よく出歩く。 等々

最近、教育問題のなかで「学級破壊」がさかんに言われるようになりましたが、今回
とりあげた過保護ときわめて深い関係があるような気がしてなりません。

次回も、過保護について考えてみたいと思います。


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