『 夏休みがやってきた 』  宿題をどうしたらよいか

 夏休みになってすでに2週間あまりが過ぎましたが皆さんのお宅のお子さんは如何お過ごしですか?
夏休みは子供達にとっては一番たのしい時期ですが、保護者の方にとっては悩みの多い時期でもあります。
とくに働いているおかあさんにとってはなおさらです。
子供達の一番の悩みは、何と言っても宿題でしょう。
ほとんどの子供達が宿題なんてなければいいと思っているに違いありません。
小学校では、『夏休みの友』などを中心にした宿題が多いようですが、中学校などでは各教科ごとに、宿題としての課題が出されることが多いようです。
子供さんは、夏休みに入ったらできるだけ早く宿題を片付けて、そのあとは思う存分遊ぼうと考えて、初めの2〜3日は宿題に取り組むものですが、難しい問題や厄介な課題にぶつかったりすると、その時点からやらなくなってしまうものです。
本人は、宿題を早くやってしまわなくては、という気持ちをもっているのですが、まだ夏休みはいっばい残っているという意識もあって、ついついテレビやファミコン ゲームなどに夢中になってしまうものです。
夏休み中の宿題のなかで、子供たちにとってやっかいなのが自由研究というやつです。
とくに研究などというと、なにか特別なことをやらなくてはならないような感じになりますが、宿題を出す側(教師)は、そんな大それたものを期待しているわけではありませんから、どんなことでも子供なりに考えたり感じたことを絵にかいたり作品にしたり文章にしたりすればよいわけです。
要は、子供たちが長い休みを利用して子供なりに考えたり作ったりして一つのことをまとめあげることが大切なのです。
 普段なにげなく見過ごしていることのなかにおもしろい課題があるものです。
それを大人の感覚でなく子供の感覚でとらえさせ、まとめる力をつけさせることが大切なのではないでしょうか。
学校(教師)が宿題を出す目的のなかには、子供に長い休暇中できるだけ規則正しい生活を続けてほしい、学校ではなかなかできないいろいろな体験をしてほしい、何かひとつのことにじっくり取り組める子供になってほしいといったさまざまな願いがこめられているのです。
ですから宿題を子供自身にさせることが大切なのです。

 夏休みはまた、長い自由な時間を子供たちがどう過ごすかという自分自身との戦いの機会であり、お父さんやお母さんにとっては、わが子にこの機会を通してどんなことを身につけてやれるかという親としての力を試す機会でもあると思います。
とにかく、宿題のことは子供に任せ、親は出来る限り口出ししないようにしたいものです。
「やれなければ、やれなくってもいい」というくらいの気構えが親のほうに必要ではないでしょうか。
子供はこれから自分自身の力で生きていかなくてはならないのですから。
子供はファミコンに夢中、お母さんは子供の宿題に夢中なんてことのないようにしたいものです。
 
  次回は、皆様からのご質問に対する私の考えを載せさせていただきます。

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